今から12年前、30歳の頃に中途で入社しました。ITはほぼ未経験で、開発やプログラミングの知識があまりない状態でのスタートでしたが、多種多様な仕事を経験させてもらい、開発エンジニアとしてのスキルを順調に積み上げてきました。

これまでに手掛けてきた具体的な仕事内容は、HTTPサーバーソフトウエア「アパッチ」の基盤部分のカスタマイズや、組込み系のシステム開発、クライアント企業の内部サーバーの構築、官公庁に向けたシステムコンサルティングなどが挙げられます。自ら希望した分野も含め、幅広い分野で一つひとつ経験を積ませてもらっていることが、すべて次のステップへつながっていると感じています。

開発を行ってきたなかで特に印象的だったのは、自分が手がけたシステムが初めて世の中にリリースされたとき。組込み系のシステムが最初だったのですが、リリースされた時は感慨深いものがありました。

現在は、トータルシステム秋葉原開発センターという施設に在籍し、主に新人の教育を担当しています。開発センターは自社で請け負っている案件の開発を行っている場所で、例えば自治体向けの財務会計アプリケーションや組込み系の端末、官公庁が持つ大きなシステムに関わるツールなどの開発に加え、ITの最新トレンドに関する知見を盛り込んだ教育資料を、クライアント企業の若手に向けて制作するといったことを行っています。当センターは開発だけにとどまらず、研究所としての機能を持つことも一つの特徴です。

当社の魅力は、ウェブアプリケーションの開発からシステムの基盤に関する設計構築、運用/保守まで幅広く行っているところです。そのなかで、自己の成長につながる多種多様な仕事に取り組ませてもらうことができます。私も多様な仕事の経験し、今では中堅と呼ばれるような立場になりましたが、いまだにITの最新トレンドについて学習させてもらえる環境があります。

社風は明るく、採用においても、技術力で採用しているというよりは人柄を見て採用しているということを、新人と接してきた中で感じます。私自身は、何か気づきを与えてくれる人と一緒に仕事をしたいと考えていますね。

当社は外部に出向している社員が多いため、会社の年度初めに行われるキックオフミーティングなどのイベントで全員が集まったときに、たくさんの社員と話をするのが一つの楽しみです。また、当社システム部は3つの課7グループで組織されているのですが、各グループでの懇親会も行われています。

クラブ活動も盛んです。私自身が今期に所属したのは、外部の企業にも提出できるような提案書をつくろうという会。これまで以上に当社の技術を他社に売り込めるような提案書を研究することが、その主な活動内容です。活動を通して外部から仕事を持ってこられる人材を増やすことで、会社にとってのプラスにしたいと考えているんです。

私は将来の目標に、自社製品の開発を掲げています。そのために開発センターの研究所機能をさらに追及し、さまざまな技術を培いながら、目標に向かって取り組んでいきたいと考えています。